venerdì 30 maggio 2008

MARCO DA TOKYO マルコ東京発 湾岸危機状況

湾岸危機が開始して35日目

Marco Panara

1990年9月6日付  La Repubblica より

Tra due paesi c’è identità di vedute sul Golfo
Mosca e Tokyo intesa sulla crisi
ソ連邦と日本と両国の差が湾岸危機で露出、サダムのクエート侵略を意外にさっと非難したソ連邦と反面日本の優柔不断なあいまいさが際立った。両国はイラク非難の共同声明発表。 1991年春にゴルバチョフ日本訪問予定 Eduard Shevardnadze がその調整のため来日中。(略)83%の日本人は戦争に反対で経費負担は60%が賛成した。海部は100人の医師派遣を約束したが集まったのは10人。82人の人質が釈放されまだ332人が残っている、日本としてはまず彼らを無事家に帰らせ、全てはその後からと言う事なのだろう。(略)

Marco Panara

1990年9月13日付            La Repubblica

Il primo ministro di Tokyo è stretto fra le richieste di sostegno degli Stati Uniti e la voglia di pacifismo dei nipponici.Per risolvere il dilemma ha pensato di creare un corpo di pace da inviare all’estero,sotto egida Onu,in caso di crisi L’ambiguita di Kaifu. Giappone senza linea alla prova del Golfo  「Amercan boysが砂漠の中で米国の商店に並ぶ日本製品の生産に必要な石油を守っている、なのに日本人は単純に何時ものごとく彼らの目的は儲ける事、どん欲さと守銭奴さ」と日本の湾岸危機への貢献の低さを米国上院議員に告発され日本政府には非常なジレンマが発生する。正しい戦争にしろ正しくないにしろもう関わりたくない日本国民の意思と米国の意向との間で海部は難しい舵取り。
(略)

サダムフセインの攻撃は日本が国際社会に出る準備が整ってなかった事を明らかにした。  

Marco Panara記者の記事がメモ的な東京発 湾岸近況記事抜粋になって申し訳ないが、全文は日本が派兵できない内部事情や経費支払い状況等が書かれている。 他の記事は平和日本の伝説を保守する反対勢力の内情が解説されている。このように詳細を報告してくれるのでイタリアからでは把握しにくい日本の国内事情が理解しやすくなっていた。現代版マルコ見聞録はまさしく、えんの下の力持ち。悪意のない分析記事は大事な羅針盤となりえる、来る未来に参考にしたい。

この記事の脇はワシントン から ベーカーがローマ訪問、又欧州各国に湾岸戦争参加へのプレッシャーを強めている情報記事が配置されている、この前ぺージはブッシュ父の強気な「サダムはあきらめるさ」アメリカは戦争の風が吹く等の記事がある。これら新聞の構成からでも世界政治の力関係が読み取れた。

湾岸危機から1ケ月で起した米国政府の動きの速さは驚くべき物があり、戦争準備の警笛が鳴ると団結してはりきるアメリカ高官達にはうんざりさせられる。古い映画をみる時と同じ、又か、という感じ。

湾岸戦争はもしかして関ヶ原だったのだろうか。