mercoledì 30 luglio 2008

Che nostalgia 懐かしのアニメソング

♪Sigla Italiana : Cartoni Animati Giapponese ' 80 ♫

1980年代にイタリアで放送された懐かしの日本アニメ伊語版
イタリアの " 若者達 " ? の楽しいコメント♪

Jeeg Robot D'Acciaio

今36歳、これを聞くと悪人を捕まえに飛び出したくなる、、、Daitan 3. Capitan Harlock. Goldrakeなど次々並べてみてる。Jeegの最終回には泣いたなァ。考えるに今でも泣くかも(もちろん、枕に顔を隠してだけど)何せ息子が2人いる!(Theta72)

Goldrake
http://fr.youtube.com/watch?v=_ndFjCNCmv4&NR=1

たしかGoldrakeはイタリアで最初のロボットアニメだったのでは、ちがうか?(franziski71)

私は1990年組だけど地方局の放送をいつもお父さんと見ていたのを思い出す(父が大ファンだった) 間違えてなければ、3D 映画作ったとか? (scafatesemenevanto)

おい、1974年誕生組はいっつも一番怠け者だな?
それは多分お昼を食べた後いねむりしていたからだろう?でもActarusが起してくれたなあ :)
はいッ、74年組出席です! (g4be)

今になって感動的、、子供にもどりたい、、クスン! (lingaro2007)

こうゆうまんがをもう放送しないのが本当に残念、Goldrake からGrande Mazinga !!!まで。 (glkcp34)

僕は94年組、でも兄さんがカセットに録画しておいたので何千回って見たよ、、行けッActarussssssss !! ( xxxharbansxxx)

1973年組 出席デス。    ( aiacc )

めがしらが熱くなってきちゃった。  ( coquar0)

Galaxy Express 999
http://www.youtube.com/watch?v=EWyq_epmka4

galaxy..今は泣けちゃう、なんとアニメが傑作だった頃、、( h4ch4b)

あの頃のTVを取り戻したい、、1980年組出席です! (pacienza86)

まあ〜何となつかしい!!小さい時見てたわ、何てステキ、永遠に放送し続けるといいのに、そうすればいつか私の子供も見れるかも、(ClaRy993)

♪キスミーキスミー リーチャア〜♪と歌って、これ知らない伊の若者はもぐりだ〜?

ポロンのおかげで高校でいい成績とった。ポロン、ポロン問題起こす子でもオリュンポスの幸せな子、神さま皆のお気に入り。(sella78)

へ へ へ 私も、全部の神話知ってたので先生は私がギリシア語とラテン語の天才と思い込んでた。(dildebranda)

テーマソングシーンだけ見てても、最高にステキ、ノスタルジアと可愛いさ、この Hideo Azuma という人天才かも!!(mirkozp)

Hello Spank
http://www.youtube.com/watch?v=iPMVfSfyAQI&feature=related

皆さん今日は、私は27歳で1981年誕生組でも、30−35歳代と15−20歳に連帯〜い。ハロースパンクは特別ステキなアニメ。マンガやアニメに純粋さが欠ける様になったと言うのは間違ってる。でも今は殴り合いばかり、、、(devethebox6)

私のお気に入りのアニメです。(makitelofafa)

Capitan Harlock
http://www.youtube.com/watch?v=PxJQ3P6y9tk&NR=1

CAPITAN HARLOCKは偉大なアニメ。 偉大な同志 (Simone TS)

Capitan Harlockがもしかしてアナキーで作者は共産主義者だったと?何いってんだ、、何か言う前は、よく調べてからにしろ、思うにおまえ達ヒーローえらび間違えたんだろ! (nikodoriano)

良い時代。何で政治と関係あるの? (piermaras70)

80年代のめちゃかっこいい奴(geremia67)

Devilman
http://www.youtube.com/watch?v=S2kaMx_nc4g&NR=1

いつもお兄ちゃんと一緒に見ていた、、でも今はいない。彼はこのアニメが大好きだった、僕も、兄の思い出と一緒に素晴らしかった時を肌に感じたいので僕はデビルマンの刺青をした。(highwoodgigi)

おれはパンとデビルマンで育った、、、カッコイイ、、
(HeavenAndHell1983)

最初のシリーズではタイガーマスクが幼児の頃に靴みがきをしていたのがチラッ、イタリア人が見て「あッあいつも」、セカンドシリーズは大分金持ちになったタイガーマスク、かっこいいアラブ人もでてきて、人種差別が肌にあわないイタリア人には日本のアニメはいつも大人気です。

Uomo Tigre ( I Cavalieri del Re)
http://www.youtube.com/watch?v=T_MsfyBNOuY&feature=related

タイガーマスクのアニメソングを歌ったグル—プ(王の騎士達)もう皆さんけっこうなお歳で、スタジオの見学者も楽しそうな大人子供?がいっぱい。

素晴らしい懐かしいイタリア バージョン アニメソング

♩ tutti canzoni bellissimi, quanti ricordi e nostalgie nel gioventu ♬♬
coraggio bambini ♪ adesso cantiamo insieme ♫


(you tube賞味期限が切れてたらごめんなさい)

venerdì 25 luglio 2008

NAKASONE A BAGDAD    中曽根がバグダッドへ

NAKASONE  DA  SADDAM  &   人質達

MARCO PANARA         Tokyo発

1990年10月31日付            La  Repubblica

Parlerà con Saddam
サダムと話し合い
Nakasone a Bagdad preoccupa Washington
中曽根がバグダッドに、ワシントンの心配

Sabato prossimo l'ex primo ministro giapponese Yasuhiro Nakasone, insieme ad una delegazione di parlamentari liberaldemocratici,partirà per Bagdad dove incontrerà il presidente iracheno Saddam Hussein.
E,questa, la risposta del partito di maggioranza giapponese(Ldp) all’insoddisfazione del paese su come il governo ha gestito l’intera vicenda degli ostaggi.Di fronte al viaggio di Nakasone, il Dipartimento di Stato americano si è mostrato preoccupato e ieri il portavoce del segretario alla Difesa James Baker ha fatto una dichiarazione ammonendo l’ex primo ministro di Tokyo a non cadere nella trappola della propaganda di Saddam Hussein. Nakasone ha fatto tutto il possibile per rassicurare l’alleato di oltre oceano.

今度の土曜日に日本の中曽根元首相が国会議員自民党代表と共にイラクの大統領サダムフセインに会いにイラクに出発。
これが人質問題全行程を扱った政府への不満を持つ国民に出した与党(自由民主党)の返答である。中曽根の今回の旅について米国国防総省スポークスマンは、ジェームス ベーカーが日本の元首相に「サダムがしかける宣伝工作の罠に落ちないように」と釘を刺す宣言をした。中曽根は太平洋の向こう側にいる同盟国に出来るかぎり「心配しないように」と保証。
(略)

このMarco Panara記者の新聞記事が載った頃にはTV NEWSも同じべーカーのワシントンからの一喝?を放映していました、、ただ違う点は画面にサダムも中曽根も現れず、、太い透明なチューブや四角形の迷路で猿が実験用に何回も同じ行為をさせられ、罠に落ちそうになる映像が追加で流れていました、、他は何やらの実験で罠に落ちるハツカネズミが出演、等米国のVIDEOをそのまま放送。

自分の国がからかわれているのは、ある程度慣れてくると許す気持ち大というか、平気になりますが(それしかない、文句つければよけい面白がってもっとひどい物をばらまくでしょうから)。ただ米国は平気で面白半分に欧州に送ってきますが、ヨーロッパの人々は同じ感覚ではないので、、結果として逆効果。特に伊では(日本人の私には長い年月の米国のからかいとその傲慢さにもーうんざり)同じTV見ている人達にも同じ感情が湧きおこるという現象を計算に入れないといけないですね。

迷路の様な広報戦の始り、不透明な五角形の数多い落とし穴には罠を仕掛けた本人達が落ちてしまったようです。


giovedì 24 luglio 2008

GUERRA SI, GUERRA NO   戦争 YES, 戦争 NO 

SI vs NO = NI        New Key Word     " NI "

Marco Panara

1990年10月31日付        La Repubblica

Guerra si, guerra no il dilemma di Tokyo
L'invio di truppe tocca uno dei nervi scoperti del paese : il passato militarista.
Il piano di Kaifu divide il Giappone
戦争YesかNoか政府(東京)の悩み、派兵はこの国が過去に軍国主義だった痛い神経に触る、海部の戦略案は日本を分割
I carri armati di Saddam Hussein hanno risvegliato il Giappone da un letargo lungo 45 anni, ma il Giappone non vuole andare alla guerra.サダムフセインの戦車は日本を長い45年間の冬眠から目覚めさせた、しかし日本は戦争に行きたくない。

マルコ記者のこの記事が載った頃はイタリアも戦争への賛否両論が激化。しかし戦争反対論者をどんどん隅に追いやるメディア操作も激しさを増します。反対論者は現実を見ない空論とまで言われ、平和論者 ( PACIFISTI )は笑い者にまでなり始めました。

隣のフランスも最後まで反対してましたが、、ある日突然コロッと意見を翻し、ホントに1日で報道が正反対になり、これにはあっけにとられ、見ていた方がビックリ仰天。

イタリアは結構長く嫌だ嫌だと言い続け、日本の様子もじーと見ていました。そんな様子は米国をイライラさせべーカー国務長官が頻繁に欧州に飛んでくるので、しかたなくイタリアは空軍の支援出動準備を整え始めました。



上は1991年6月26日のCorriere della Sera - Miriam Verriniの記事の写真。日付が少し飛んでしまいますが、半ページにわたる日本と仏首相との口喧嘩の記事で海部とクレッソン両首相の大きな写真の組み合わせが面白かったので一緒に載せます。

例の日本をアリだのシロアリとヒステリックに言い放ったフランスの新首相 Edith Cressonを迎え、日本がイライラしているのが面白半分にからかわれている説明です。イタリアではにやにやしながら日本と仏のこの喧嘩を楽しんだ様です。こんな時は外交上のベストチャンス、フランスを相手にしているのですから日本は「終わりは寝室で話し合います」又は「ベッドのなかで仲直りしたい」とかの粋な広報外交ジェスチャーをアッピールすれば良いのに機会喪失(子供っぽいイメージの首相だからこそ出来る戦略)ここで私には、おかしなイメージが頭に浮かぶ、マダム クレッソン家の広い庭で寅さんが「はーい いらっしゃい高性能 ! 高品質 !」と日本ハイテク製品の叩き売り中、人は良いが鈍感な寅さんはこの家の主が息子達の麻薬や失業問題等で非常な悩みと経済的な苦労を抱えているのを知らない。マダムは寅さんを庭からたたき出してしまいたい、寅はマダムの悩みや愚痴を聞いて相談にのってあげられる事に気がつかない、、隣近所の人達も寅さんが嫌いではない、、、、しかし、、このままでは、、、

TVNewsではテキサスでブシュ父や各国代表と馬蹄の輪投げゲーム?で(日本で練習してたのかな?)独り勝ち「ホントに一国の首相と言うよりBambinoだ!」と言われていた。

そしてだんだん GOLDEN BOY 又おしゃぶりとおむつの赤ちゃんが日本のカリカチュアとしてメデイアに出始めます。もっともこの前はYESか NOかはっきりしない意見のNIか、どもりで何を言っているのかさっぱり分からない人のカリカチュアだったので、まだBABYの方がましかな? 後に写真家のToscaniがタバコの火を肌に付けられて火傷や傷を受けた赤ちゃんの写真を「赤ちゃん受難の時代」と発表し、彼のBenetonの広告写真と同じく見る人にショックを与えていました。

アラブよりかイスラエルよりかはっきりしない態度はお金次第(経済状況)で誰とでもつきあう売春婦とも陰口され、とばっちりが着いたばかりの日本女性に「Puttanaって地下鉄で言われたけど、何ですか?」あわてて「あなた個人に言ったのでは無く、今の日本政府への批判だから気にしないで」と説得するのに苦労しました。イタリアたこ(piovra=mafia)と対決するリカータ役の男性俳優 Mezzogiornoはインタビューで、すすんで「僕は売春夫ですよ」と嬉しそうに言ってました。

湾岸戦争中メディアでは多くが暗号的な言葉やメタファー等で表現されたので、遠方からキャッチするには難しい、、でも他の国々はちゃんと理解していたので、やはり探知レーダーは高品質の方が目的達成の早道かも。

lunedì 7 luglio 2008

NOTTE DI TANABATA   七夕の夜 

今日は七夕の日

毎年沢山の願い事を短冊に書くのが習慣になって、去年は切った短冊を河に流そうとセーヌ川に行ってチャンス喪失、サンマルタン運河にも立ち寄ったけど、いまいちゴミみたいで叱られそう、しかたなく家に持ち帰りキッチンで燃やして煙にお祈り、とロマンチックでない七夕になった。願いを書かないと落ち着かない癖がいつまでも直らない。「毎年願い事ばかり書いてくるわい」と、きっと神様かお星さまはあきれているのでは。

今年の短冊には「無事にブログが書き続けられますように」と書いてお祈りしましたが、、、
私からの願い事は、たくさんあって、どれもロマンスとはほど遠いけど、お星さまよろしく御願いします、、

日本には

「日本のTVが特にニュースが英独仏伊語等でヨーロッパで無料で見られますように、でも恥かかないですむように」
(私の家のTVには欧州、ロシア、東欧、中央アジア、北アフリカ、中東、米国が映る、さらに中国放送が14局もある、かっこいいシナ人が英語や仏語で自分達に都合いいように自国のニュースを解説してる、かなわない?、、早く日本人がフランス語や各国語で解説する日本のニュースを見たいよー)

「日本で普通の市民の意見が日本の政治を支配するように」
(これが完璧ならば怖いもの無し、自衛隊が本格的になったとしても)

「早く日本の若者全てが少なくとも英国語のバイリンガルになるように」
(国民皆がバイリンガルになれば諜報機関は無くても何とかなる)

「若い日本の人達が世界各地で何年も自由に研究生活出来るように、そして 各国現地での国際会議やフォーラムに参加するように」
(もの言う国民と国家が自然に出来上がリ、世界中の中華系移民と対等に討論可能になる)

「日本の男性が海外で起業したい時は日本の金融機関が支援してくれるように」
(生き残ってもらえれば必ず有益な存在となり更に密度の濃い情報や分析が集められる)

「日本の老人がインターネットを習得し昔とった杵ずかで政治還りしてもらい、世界のネットフォーラムに参加して意見交換と主張が出来るように」
(高齢者が生き甲斐ある一活動として、時間と根気がいる外国語ネットフォーラム参加者が増加する)

「日本の武道(柔道、空手、合気道、剣道等)が日本の全生徒の必修科目になるように」
(将来日本人の誇りを持ち続け、海外でもしもの時にバイトできて精神健康管理にも一役)

「日本の街がケバケバしいネオンやパチンコ店等を全滅して江戸のように穏やかでいきな都にもどるように」
(日本文化に憧れて来日した人達にその後、軽蔑され馬鹿にされないため)

「日本が昔の様に教養があり優雅で優しく品のある人々であふれているように」
(日本人の優劣&勝ち負けの競争尺度の偏重、外人とのコミュニケーション軽視、たてまえとほんね共存、儀礼&陰口好き等のメンタリテイー違いで日本人嫌いになる人を少なくするため)

うわーまだまだある、又短冊がいっぱい、、やっぱり今年もセーヌ川には流せないなあ、そうだヴェネツイアの大運河やミラノのナヴィリヨ運河には流した事がある、ゴメンナサイ。

domenica 6 luglio 2008

mia creazione 私の未完成作品

イメージ小説

会社勤めが辛い時に少し書いては気晴らしを、、いつ終わるか分からない、時間とおもに才能がない、、あらすじを紹介するので、キーワードを使って自由に想像してみて、、  

鞍馬天狗外伝

時は中世、処はヴェネツッィア、ユダヤ人ゲットーに住む少年ジョナサンの波瀾万丈な人生。
走り使いの仲間マルコとマエストロの目を盗んで、海の彼方のおかしな人々の暮らしを語る盲の老人のいるヴェニスの片隅のカンポにたむろするのが彼の遊び。少年になったある日、ひょんな事から土地っ子商人の青年と知り合い一緒に商船に乗り込む。

マカオにたどり着き、ここで 肌の色が桃色で髪の毛が黒く真っすぐな賢いが口がきけない、というか不思議な事に何も話さない、マカオよりさらに遠くにある島から来たという美しい女性に巡り会う。ハナと言う神秘な女性はジョナにとって不思議な気持ちをわき上がらせる、生まれて初めての恋い心。小さい時ヴェネツィアで盲の老人 から聴いた、出会ってはいけない謎の女性にぴったり、よけい気になる、口数少ない彼女からききだしたのは、トサという国からむりやり連れてこられたとか、、彼女とは 色々のエピソードが、、

数年後乗り込んだ漁船が台風で漂流したどりついた地は、丁度戦国後期、時の織田信長が頭角を表した日本。好奇心の強い信長公の所望により謁見の為に保護されていた漁村から都近くに連行される。しかし道中で信長を狙う藩主が放つ刺客に襲われ、深手をおったままの体で鞍馬の山奥に置き捨てられる。

深森の廃墟の様な神社に住む山伏に助けられ傷を癒しながら、ハナから教わった僅かの言葉でこの怪僧にジョナは自分の事をぽつりぽつり語り始める。山伏は傷の回復を早めるのと、ジョナの身辺を心配し、護身術や老僧の発案した剣術を教え始める。言葉少ない二人の生活だが若いジョナには充実した日々が過ぎていく。しかしこの老僧は独自の剣法を会得しており、ジョナはスパルタ教育を受けつつ強靭な肉体と研ぎ澄まされた神経を持ちつつ、生まれつきからかユーモラスでシニカルな明るい、いたずら好きな青年に育って行く。彼自身も先生の教え以上に、鴉飛びという術を開発し老山伏からトラの巻きを授かる。

再び信長と偶然遭遇する機会が訪れ、この二人の間には不思議な共感が生まれる。二人は意見交換を頻繁に行うようになる。ただ信長の希望した城内には暮らさず、相変わらず老山伏と共に鞍馬山に残る。信長公が所望する時や自分から暇な時に大樹をつたわリ自由に忍びのごとき技で城に遊びに参上する。その後は、鞍馬の修業期の後、信長の参謀になる時期、その頃に欄丸に慕われて困る話。巷に出没して人のよい町人をからかい「あんた、人をおもちゃにするのはおよし」と謎の美女に叱られ反省、後に女人に人気が出る時代、そして信長の妹お市との悲恋が信長の怒りをかい、鞍馬山で遁世期を経る時代。

巷で鞍馬天狗と言われる妖怪的剣術士になるジョナさんの一生。


AMS CANAL REPORT 425

「ハイ、こちらアムステルダム2区、オルソンの留守番電話です。ピーと言う音の後にメッセ―ジをどうぞ、、、」
何時もの様にピーと鳴った随分後で彼はもっそりと受話器を持ち上げた。
二日酔いの眼には曇天のアムステルダムの空さえサハラ砂漠のと同じ痛みがあった。受話器の中で暴れる太いバリトンの声が耳も脳内もビリビリきしませる。
「何だ、又午前様かい? そろそろ生活変えたらどうだ!」
「そんな事 言うのに起したのか?」
「違うよ、おまえのお気にいり日本の事だッ、良く聴け。5時30分、昨日のだ、ローゼンシュタイン運河でアジア系と見られる裸体が発見された。性別 女。それに若いぞー 死亡時刻は0時前後、身元は捜索願いが出ていた、日本国籍者 大学生。おいッ聴いてるか、名前は、くそッ発音が難しい、仮だTokyoko、で、どーだ眼が覚めたか?ヌード、おまけに日本人の女だァー」
「いいから続けろ」
「ところがだね、おかしな事に日本大使館領事部から確認の電話が入る前にドイツ大使館のハインツから電話があり、この事件について詳細経過報告を受けたい、とか部長に依頼があったそうだ、、おいっ 聞いてるか?」
「ウウー、、」
「それでだ 面白いのはだなあー、もう一つ独オランダ親睦協会会長のローゼンタルからも同じ依頼があったそうだ、何でかまだ分からない、おい!頭回転始めたか? 日本の女子大生の死に大御所達が動き始めたとは?何か変だとおもわないか?」
「何が変だ?日本人の死体が出ただけで大変なニュースだ。女の子だろ、自殺かい? ヌードとかいったな? それとも殺しか?」
「今解剖検査結果待ちだ、おそらく殺人事件だ。長びきそうな気配だぜ、何故って動くたんびに何かといちゃもんがつくんだから、全く楽しいウイークエンドになりそうだ」
「まあとにかく第一報受け取り了解、直ぐ家を出るからオフィスで落ち合おう」
「途中で携帯の方に連絡入れるからONにしとけよ」
「運転に集中したい」
「うるさい、つべこべ言うな、充分休んだくせに」
しばらくぶりに樹氷より白い霜だらけの手造りヴォトカを飲んだ頭は回転のスピード加速も昨年開通したユーラシア大陸を走る長距離快速列車なみにゆったりと稼業し始めた。
              つづく

あらすじ
ヒントは実際パリで邦人週刊誌に頻繁に載っている広告。純粋な日本人を両親に持ち年齢が若い人対象に 高額な謝礼金で日本人を募集 しているのをみかけてから。これは新薬品の日本での販売に人体実験用にオリジナル日本人を必要としているとか。高額にひかれ、ちょっとおこずかい欲しさに応募して、と軽はずみが怪事件に巻き込まれ、知ってはいけない事を知ってしまい見てしまい、そのために一人ずつ国際巨大組織にその後の人生を邪魔されていく。欧州の歴史、政治、人種や社会に対し無防備な為に悲劇にあう日本の若者の物語。主人公は日本語を2年前から習い始めたオランダ人オルソンとその仲間達、そして好奇心旺盛な若くてきれいな日本女子大生数人。

てなもんです、、まだまだ違う話がありますが、なかなか進まず、、どれも未完ばかり。