GIUDECCA（ユダヤ人が住む地域） によほど縁があるのか、ヴェネッツィアで学生時代住んでいたのがGIUDECCA島で、偶然今また住んでいるのがオルテイジャ島のGIUDECCAです
紀元後すでにユダヤ人はシラクサに住んでいましたが１４９２年にスペインの Ferdinando II di Aragona (通称 Ferdinando il Cattolico)王が改宗しないユダヤ人追放令を出し，シラクサも当時はスペインの占領下だったのでこのオルテイジャのジュデッカに住んでいたユダヤ人も追い出されました。
私の家のそば GIUDECCA 地区を通ったついでに撮ったスナップ写真
BAGNO EBRAICO
１９９０年ホテル ALLA GIUDECCA の建築中に地下に塗り込めた様な壁を叩き崩したところビザンチン時代の清めのためのユダヤ風呂が発見されました。その昔この地を離れなければならなかったユダヤ人はこの聖地を誰にも見つけられない様に塞いで守って出て行ったのでしょう。この清めの風呂（Miqwèミクバ）は女性はアンネの後、結婚前、出産後に頭までつかり、男性は結婚前に入るとか。体の肌全てに清水がいき渡るべきなので結婚指輪なども取り外してお風呂に入ったそうです。ただ日本人の風呂気分とは違う聖水風呂的な宗教上の儀式で日本神道の禊と同じです。
Via Alagona, ５２番地 Residence Hotel ALLA GIUDECCA このホテルの地下にユダヤ風呂があり階上は海が見えるテラスがあります。
Residence Hotel ALLA GIUDECCA とホテル玄関 左にレセプション
Hotelのレセプションが風呂見学の予約と集合場所。１１時から１９時まで１時間毎にガイドが集まったグループを案内してくれます。地下１８mの地面は濡れているので靴に気をつけて。見学料金一人５ユーロ
ユダヤ教、清めの風呂( MIQWE')は撮影禁止なので下の写真はホテルのパンフから拝借。それはそれは透き通ったきれいな湧き水でした。（HOTEL側はこの水をポンプで吸い上げて営業用に使用）
清めのユダヤ風呂
VIA DELLA GIUDECCA ジュデッカ通り（小メインストリート）
VIA DELLA GIUDECCA と通りにある面白いバルコニー
写真左はサンフィリッポ教会前にあるTのタバコ屋の看板を左に曲がるとVia del Crocifisso。狭いメインストリートから櫛の様に出ているさらに狭い路がVICOLOと呼ばれ、RONCOは中庭的な袋小路。（ある時ロンコに迷いこみスイカを食べてる人々に出くわし ひたすら「すいませ〜ん」）
VICOLO I ALLA GIUDECCAとユダヤ地区の狭いアパート
VIA DELLA GIUDECCAにある旧シナゴーグ跡に建てられた San FILIPPO 教会とその側面
VICOLO 2° ALLA GIUDECCAとVICOLOのユダヤ地区
VICOLO II ALLA GIUDECCAと 毎朝ここでウニを半分にわって中をスプーンですくい採る作業をたんたんと続ける若い夫婦がいる。路地を歩くと住んでいる家の中はあまりにも丸見えなので覗き込むのは控えよう（何か食べてたり、テレビを見てる最中だったりして）横目でちらっと解らない様に見るのがこつ。
VICOLO III ALLA GIUDECCA と VICOLO IVは工事中で中断
VICOLO 3° ALLA GIUDECCAとVIA ALAGONAの交差。アラゴーナ通り
SAN FILIPPO 教会の前２ヶのピラミッド型オベリスクの間にユダヤ市場がたった。ユダヤ路地を行くレストランスタッフ
私の家も同じジュデッカの地域で、ここでの暮しは色々良い経験になりました。勿論彼らの家の中も我が家に負けず真っ暗、居間には巨大な最新薄型 TV がドーンとあり、おばさんは暗い中で光るテレビを見ていました、ただ指にはこれまた巨大なダイヤモンドが光っていました。闇の中でテレビの光とダイヤの 光が交差するのを見てたら、、ゾーッちょっと寒気を感じました。
このブログは観光ガイドではないので私の興味ある事のみ話します、ごめんなさい。
いつかORTIGIAを訪ねてくれる事を願って......
参考地図
