giovedì 27 novembre 2008

GIAPPONE SCONOSCUTO   未知の世界

Un  libro  importante  per  Giappone  "   DOG  &  DEMON   "

今日は私にとって特別な日、11月27日。私が世界で一番愛する大切な人間の誕生した日なのだ。日本は女独りで働きつつ子供を育てられる環境が揃って無い、と判断してうん十年前に女性に冷たい母国よりイタリアを選んだ、だから今では心からイタリアに感謝している。そんな私が超親馬鹿になる日、まあ我が愛娘の Happy Birthday 何をプレゼントしようか迷ったが見つけた。この本に決めた,英語版もある。

まだ読んでない人がいたら是非一読をお薦め「犬と鬼」知られざる日本の肖像  ALEX KERR (アレックス カー) 講談社 2002


この本を読みつつ、沢山の思いでが次から次へと回り灯籠のように浮かんでは通り過ぎて行く。

何故か特に印象に残っているくだりは、某氏が日本を訪問し窓の外を見るに耐えず電車の中でずーと目を閉じていた話。私の学生時代、横浜に住み大学は東京に通っていた時、横須賀線又は京浜急行線に乗っている間は常に目をつむっていた。私にとって窓の外は見るに耐えない醜悪さ、私は生まれてから大学まで一度も日本の外には出た事がなかった、にもかかわらず何故かいたたまれない気持ち。

私の哀しみは見事にこの本に表現されている。戦争の破壊から逃げる手段で押し進められた見苦しい都市造り、さらに国民の生活も、そして古い制度やメンンタリティ—さえもそのまま置き去りにして日本中がビル立て直しに無我夢中で働いていた。ビルと道路建設用ドリルの騒音が子供の時の東京の思い出でもある。

「銀座を早朝歩いて石ぶつけるとD社の部長にあたる」とからかわれた会社に勤めていた父と一緒に夕食を食べた記憶がほとんど無い、朝食も同じ、異常に早い早朝部長会議がある会社だった。普通の人達の幸せな生活を犠牲にして建て続けたのは、醜悪な建築物群だった。

勿論あの戦争は知らないが、でも戦後というのが私の時代なのでよく覚えている、負けたからしかたないケバケバ下品な色のパチンコ屋、やくざがのさばって経営する娯楽施設等、、もっとも半世紀以上たっても未だに戦後が続いている気配は変わらないが。里帰りすると不必要に大きなビルを建てている、まるでファシスト時代の建築物の如き吹き抜けロビー、恐ろしく巨大である。父親を奪った会社も同じく巨大ビルにおさまっていた。そばには皆の父親の血を吸い取って巨大企業に膨張した各社のビルが建ち並んでいる。その一部を引っ掻いて壊したらきっと子供とくつろぐ時間を持てなかった父親達の血と涙が噴き出してくるだろう、、何時まで続けるつもりなんだろう。

まず初めに人ありき、」と言ったのは誰か知らないが、、何より第一番目に人間がいる、生活する、それも楽しく、そんな空間は日本には期待出来ないのだろうか? 

その回答を得るためにも、日本の未知の世界を覗ける本、沢山の人に読んでもらいたい。